論文種別 症例報告
言語種別 日本語
表題 脊索腫皮膚転移の1例
掲載誌名 正式名:皮膚科の臨床
ISSNコード:00181404
掲載区分国内
出版社 金原出版(株)
巻・号・頁 59(8),1307-1310頁
著者・共著者 佐藤 有規奈[平野], 岩下 宣彦, 加藤 徳子, 藤田 ゆかり, 安田 宗義, 高橋 恵美子, 原 一夫, 渡辺 大輔
発行年月 2017/07
概要 73歳男性。3ヵ月前より左側頭部に自覚症状の欠く結節を自覚し、当科へ受診した。初診時、左側頭部に小指頭大・暗紫色・表面平滑・可動性のない結節を認め、病理組織像では脊索腫または傍脊索腫と類似した所見を呈していた。頸部MRIのT2強調像では斜台から歯突起・後咽頭間隙の正中にかけて高信号の占拠性病変、歯突起・環椎の溶骨性骨化がみられた。以上より、脊索腫の皮膚転移と診断し、皮膚病変を外科的に切除した。頭蓋頸椎移行部の脊索腫に対しては脳神経外科にて内視鏡下経鼻経口での摘出術が施行された。術後は他院で陽子線治療が行われた。皮膚病変切除10ヵ月後に右後頭部、左大胸筋内に、13ヵ月後に背部に再度皮膚転移を認め、それぞれ切除術を施行し、現在、全身状態は良好である。
文献番号 2017390683