論文種別 | 解説 |
言語種別 | 日本語 |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【治療効率をあげる運動器装具療法のコツ】 膝疾患の装具 |
掲載誌名 | 正式名:Orthopaedics ISSNコード:09148124 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)全日本病院出版会 |
巻・号・頁 | 30(6),29-33頁 |
著者・共著者 | 出家 正隆, 岡本 卓也 |
発行年月 | 2017/06 |
概要 | 変形性膝関節症(膝OA)の治療法は手術療法と保存療法に大別され、保存療法の1つに装具療法がある。日本人に多い内側型膝OAは膝関節が内反変形をきたし、歩行時に膝関節内反角度や外部膝関節内反モーメントの増加が起こり、これらの異常運動は膝OAの症状進行に関与する。装具療法には異常運動の抑制と疼痛軽減効果が期待されている。装具の種類は多岐にわたり、効果や作用機序に関して多くの報告がなされている。硬性装具は矯正力が強く、アライメントの修正や異常運動の抑制による疼痛軽減が見込まれるが、問題点として長期使用による他関節への影響や装具使用の継続性の低さが挙げられる。軟性装具は装着の簡便さから広く用いられ、疼痛軽減効果は報告されているが、硬性装具と比較すると支持性・矯正力は劣る。装具療法は有効な治療方法であるが、長所・短所を理解し、患者に合った装具を選択する必要がある。装具療法をより効果的にするためには各種保存療法との併用が必要であり、他職種連携が欠かせない。装具療法での症状改善が乏しい場合、手術療法を踏まえた治療法の検討が必要となる。(著者抄録) |
文献番号 | 2017286299 |