論文種別 原著論文
言語種別 日本語
表題 非専門施設における小児消化管内視鏡検査の3年間の後方視的検討
掲載誌名 正式名:小児科臨床
ISSNコード:0021518X
掲載区分国内
出版社 (株)日本小児医事出版社
巻・号・頁 70(7),1125-1130頁
著者・共著者 宮本 亮佑, 岩山 秀之, 北川 好郎, 奥村 彰久, 井澤 晋也, 春日井 邦夫
発行年月 2017/07
概要 小児消化器科医がいない施設(非専門施設)での消化管内視鏡検査の実態調査のため、当院において上部および下部消化管内視鏡検査を施行した小児患者で、主訴、診断、緊急検査、鎮静法、合併症などを後方視的に検討した。施行件数は上部52件、下部23件で、年齢中央値は上部13歳、下部12歳だった。主訴は、上部では異物誤飲14例、心窩部痛8例、嘔気・嘔吐6例、体重減少4例、吐血3例。下部では下血13例、腹痛3例だった。診断は、異物誤飲14例、胃・十二指腸潰瘍4例、炎症性腸疾患4例、大腸ポリープ4例だった。緊急検査は18件で、異物誤飲12件、吐血5件だった。鎮静は30件で、チアミラール13件、全身麻酔15件、ミダゾラム2件だった。鎮静中の合併症は血圧低下、頻脈、SpO2低下が各1例だったが重篤なものはなかった。手技による合併症はなかった。非専門施設でも、消化器内科医の協力を得ることにより比較的安全に小児への消化管内視鏡検査を施行できると考えられた。(著者抄録)
文献番号 2017303496