論文種別 | その他 |
言語種別 | 日本語 |
表題 | 全自動乳房超音波検査(ABUS)導入時の初期トレーニングに関する問題点 |
掲載誌名 | 正式名:日本乳癌検診学会誌 ISSNコード:09180729/18826873 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (NPO)日本乳癌検診学会 |
巻・号・頁 | 28(2),115-120頁 |
著者・共著者 | 安部 まこと, 小林 早苗, 安富 千鶴, 奥村 莉帆, 中野 正吾, 大橋 渉 |
発行年月 | 2019/09 |
概要 | 近年、用手的超音波検査(HHUS)が、マンモグラフィ検診で問題となる高濃度乳房への切り札として期待されている。しかし、HHUSは、術者依存的で、標準化や再現性に問題があるとされている。最近、HHUSに代わるものとして、新しく登場した全自動乳房超音波検査(ABUS)に期待が集まっている。当院では、健診センターで行っていた任意型超音波検診を、全面的にHHUSから、ABUSで行うことにした。ABUS導入前の2018年6月に、撮影・読影トレーニングおよび精度管理のための情報収集として、HHUSとABUSによる前向き比較試験を行った。院内女性職員ボランティア141名(20〜65歳まで)を対象とし、別々の検査者が、HHUSとABUSを連続して施行した。HHUSは、経験のある放射線技師のみが担当し、ABUSは、新人放射線技師と看護師が主に担当した。平均検査時間は、HHUSが6分31秒、ABUSが15分31秒であった。ABUSの適切な画像収集には、4週間程度のトレーニングが必要であった。ABUS読影で、5例を要精査としたが、精密検査の結果、検診でカテゴリー3以上としてもよい症例は、2例であったと考えられた。HHUSによる読影は、全症例をカテゴリー2以下とし、この2例を指摘しなかった。ABUSは、HHUS未経験コメディカルでも、約25例の経験を積めば、全乳房画像の収集可能であると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2020051804 |